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人工知能 (AI)

第二十四回  画像に関する人工知能技術

画像を利用した人工知能技術は、昨今急激に発展し、その利用が拡大しています。 本章では、画像に関する技術についてその概要をまとめます。

♦ 画像分類

画像全体として、何が写っているかを判別します。



[犬]


[猫]

♦ 物体検出

画像の内部を四角形で囲い、そこに何が写っているかを判別します。

1枚の画像に複数の要素が含まれる場合にも対応可能です。

♦ セマンティック・セグメンテーション

ピクセルごとにカテゴリ分けを行います。

ピクセルについては、 第十五回 で説明しました。 下図のように、画像を十分に拡大すると、各ピクセルの色を確認できます。

セマンティック・セグメンテーションは、ピクセルごとに結果を得ることができるため、四角形で囲みにくい要素の検出に向いています。 以下の例では、画像に含まれるヒトとサルにつき、該当するピクセルを青および緑で色付けしています。

計算結果のサイズは、一般的に、画像分類、物体検出、セマンティック・セグメンテーションの順に大きくなります。 したがって、ディープラーニングにかかる時間も、同じ順に大きくなります。 AIを制作する場合は、できるだけ小さなサイズの計算結果が得られるように設計することが重要です。 それにより、ディープラーニングの時間を短くでき、結果として、業務に必要なAIを手にするまでの時間を短くすることができます。

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